考えすぎ注意報
昨年の秋から止まらなかった制作や、その他のお仕事がガクッと減った。
それは昨今の世間情勢というか、自ら望んで減らしたというところもある。
自分の中で、これが終わればしばらく休むという期間を設けたかった。
というのも、自分が今まで走り抜けてきた中で、色んな楽しいことや辛いこと、しんどいことも重なって、一度しっかりと気を抜きたかったのだ。
ゲームなんてロクに遊べてなかったし、映画も一時期全然見られなくなって、自分でもどうしたんだということになったこともあった。
今でこそ、数日に一回のペースで更新するようにしているTwitterも、前みたいな些細なことを呟くことはなくなってしまった。
そうして”休む”と決めたBitSummitの閉幕から一か月が経った。
今年ももう8月まで来てしまったななんて思いながら、過ごしていると、Facebookの通知で、「〇〇さんもっと友達を増やしませんか?」なんて通知が来る。
煽ってんのか!と思いつつ、バナーを閉じて、期日までに決められた課題や作業をこなす。
そして、飽きたら色んな映像作品を見て、バイトに行って、帰ってきたら飯を食って寝る。
そんな日々が続いていた。
そうしてある時、気づいてしまった。
これ全く休めてないぞということに。
そもそも休むって何なんだ!なんてことを考えてみた。
今までの休みってなんだ!!!!
映画館に行くことか?
遠征に行くことか?
野球をするのか、トランペットを吹いたり酒を飲むことか?
色々考えてようやく気が付く。
今まさにこの考えることが、全て僕の休むという行為を妨害していると。
確かによく考えてみればそうだった。
遠征に行くのも、確かにその場その場の目的はあるけれど、結局はその目的に駆られて、くだらないことを考えることはなくなったし、映画館で映画を観るのは、家だと別の方向に興味を持って映画を止めてしまうからだ。
謎が解けた!なんて考えていると、多分僕がラジオを聴くのは、そうした現実から目を逸らせる現状の最強ツールかもしれないなんて思った。
というのも、僕はこの日、滅多にしない外食をして、夜どこか忙しい気持ちを抑えて電車でラジオを聴きながら帰っていたのである。
外食したのは、元々誘われていて、日程もあって行ってきたのだが、帰りながら、「うわ~~~しくじった完全にハスった・・・」
と思いながら帰宅していたのだ。
以前のブログで、場所によって自分の顔を切り替えているという話をした気がする。
だが、その場で作った顔を自分から剥がしてしまったと同時に、尖ってたねって言われた時の恥ずかしさときたら半端じゃない。
しかもその時って、自分でも尖りをあまり意識してない平常運転だったはずだからこそ、余計だったのだ。
その場は笑ってごまかしたが、やばいやばいと内心ずっとヒヤヒヤしていた。
昔から人の目をとても気にするし、女の子が固まっていたらとんでもなく怖いし、最近なんて電車で席に座っているときとか、どこ見とけばいいんだなんて思う。
電車内広告なんて、まさに僕みたいな人種のために存在するんじゃないかなんて思うし、周りに女性が座っているときなんてよっぽどだ。
だからこそ、ひえーって思いながらその食事会を過ごした記憶がある。
少人数とはいえ、この僕の特性だけは、りっととして活動して、ブログを読んでくれる人のみに明かしたいものだった。
挙句、最近話がうまいよねって言われることも多くて、内心これは結構面白く話せるんじゃないかなんて思い始めていた。
だが、僕の出す話は男にはウケが良くても、女性にはウケが悪いのだ。
ラジオだとどうしても長く話して展開するし、僕も影響されて長く展開させて一気にケツで落としてって話をするので、長い話が苦手な女性には相当ウケが悪い。
そんなこともあって、更にこのことで考えてしまった。
多分、僕という人間は深く自分の中で考えないと生きていけない。
それ故に、主にバイト先の上の方からは、学生でここまでの考えを持っているなんてすごい!とか言ってくれるけれど、ちっともよくねーよ!としか思えない。
おかげで、業務外でも色々考えるようになってしまったし、あれってこうだけど、実際どうなんだろうとか、目的がないとこうも僕は深く考えてしまうのかと心底落ち込んだ。
昨年までは、気分転換にどこか行くかーとかできていただけに、大きいイベントが作れないのが惜しい。
自宅だと、何をやってもそういったことは連想してしまう。
まさに闇のデススパイラル。
沼にはまっているのだ。
そんなとき、少しだけわかったことは、お金を使うことは、時間を買うことになるということ。
20歳になってから、馬券を買えるようになり、毎週暇があれば楽しんでいるのだが、この時間だけは何もかも忘れられる。
お金を儲ける目的ではなく、お金が儲かることを想像しながら応援して観戦するのが楽しいのだ。
だから実際、先週のクイーンSも、万馬券を的中させて嬉しくはあったが、お金を儲けて嬉しいわけではなかった。
土日にバイトなんてしてる日は、働きながら、「あー、この時間なら阪神10Rだなぁ。俺の軸馬来てるかなぁ」なんて考えてれば、すぐに仕事の時間は過ぎて別に考えることなんてない。
要は、何か目的がないとこう考え続けてしまう。
結局休まずに、何か目的を持って、それが自分に可視化されるものでないといけない。
僕にとって、休まないことがどうやら休むことだったみたいだ。
つまり、僕にもう二度と、長期休暇という休みはやってこない。
長く休むと、心も体も疲れちゃうから。
ブラックなのは、ある意味幸せなのかもしれない。
りっと。